Concept Oz worksの家づくり
家は、既製品を使い、規格化すれば簡単に造れます。
でも、私たちはそんな住まいにどうしても愛着を抱くことができません。
だからこそ、できる限り知恵を出し合い、話し合いを重ねて住まい手の暮らしに寄り添う家づくりを心がけています。
コストと機能を網羅して、なおかつ手触りの良さを持ち合わせた家を造ることが、私たちの仕事。
入居後に再訪した際、「完成した時よりもいいな」と感じた時に、造り手はやっと報われます。
住まい手の暮らし方を感じとり、その敷地で暮らす心地よさを最大限に引き出すために自然の力を最大限に活用した「木の家づくり」をご提案します。
Oz worksの
木の家
Oz worksがつくる木の家は、木造建築のはずせないルールの中にある自由を見出して最適解を追求します。
木質構造と向き合い、手間のかかるものを選び、パッシブデザインという設計手法で住まい手の暮らしをデザインします。
強・用・美
特別なものは使わずに、普段から身近にあるものを活かし将来の可変性にも追随する。Oz worksの家づくりには、「強・用・美」をバランス良く考えることで大事な家を支えています。
構造材
まずは主要構造部に使う木材1本1本の品質を確かめます。同じ産地で同じ様に育った木でもひとつずつ性能が違います。1本ずつ強度と含水率 を測定し、構造材に適合した木材だけを梁や柱に配置していきます。国産材に限定することで東南アジアのような湿度の高い季節や欧州 のような寒く乾燥した季節を1年で繰り返す日本の四季に適応してくれます。
木構造(構造計算)
今まで構造計算は鉄骨造やRC造に対してするものだと思われていました。逆を言えば、木造住宅は経験と勘で造らていたということになります。 地震・台風の多い日本では建築基準法の強度では安全とは言えません。許容応力度計算による建築基準法の1.5倍の強さの耐震等級3を標準として 住まい手の安全と安心を確保します。根拠ある構造計算と主要構造部1本1本に品質検査した木材を使うことで設計どおりの強度が確保されます。
基礎
住宅の基礎はベタ基礎工法が一般的になってきました。ほとんどのベタ基礎は先にベースになる部分をコンクリート打設して、そのベースの上 に立上りのコンクリートを打設する為にベースと立上りの継ぎ目にはわずな隙間が出来てしまいます。
Oz worksの木の家の基礎はベースと立上りを一度にコンクリート打設するので基礎全体が一体化します。構造計算には反映されませんが、当然基礎の強度も上がり、シロアリの侵入経路も無くなります。この一体打ちは高い技術力と経験が必要な為、ほとんどの木造住宅で採用されません。
数値には反映されない部分にも最適解を追求する住宅会社を探してみてください。
気密性能
一般的な住宅会社や家づくりを考える方は設計段階で性能を評価できる断熱性能にどうしても重視してしまいます。もちろん設計段階での断熱性能は大事です。その断熱性能が快適性、冷暖房などの光熱費、消費エネルギー量に直結するからです。では実際に完成した住宅が隙間 だらけだったとしたらどうでしょうか?どれだけ断熱材を厚く重ねても設計通りの性能にはなりません。せっかく冷暖房した室内の空気も外部 に漏気してしまいます。思ったより光熱費はかかり、夏は外部の熱気が進入して冬は暖めた空気が外へ逃げてしまいます。隙間なく施工するこ とはとても大切なのです。しかし、気密性だけは設計の段階で決めることが出来ません。実際の現地で測定するしか無いからです。
また、Oz worksの木の家は工事途中では気密測定を行いません。住まい手が本当に住む状態、要するに引渡し直前で測定します。工事途中で測 定しても意味が無いからです。エアコンも給湯器もすべて設置された段階で測定することで本当の快適性や省エネになるように心掛けています。
数値化
Oz worksの木の家では出来る限り数値化して科学的根拠を大事にしています。数値化できるもの…耐震性能、断熱性能、エネルギー消費量、 気密性能、構造材の強度ヤング係数、含水率、光熱費。自動車までとはいきませんが誰が見てもわかりやすく提示することで家づくりを考えて いる方たちの正確な判断材料にしてもらう為です。数値したくありませんが、せめてその一つ一つの金額の価値や根拠だけは明確にして「どこに」、「何に」自分はお金を使ったのかは実感できるようにしています。
パッシブデザイン
敷地条件と読み取って、5つの設計項目(自然風利用・昼光利用・日射取得・日射遮蔽・断熱)から最適解を導きだす。建物の外側から考える家づくりをすることで、いきなり設備に頼ることない設計手法で夏涼しく冬暖かい、ブラインドをあげると太陽光で室内が明るくなり、窓を開けると自然と風が通る。快適で気持ちの良い暮らしを建築手法と知恵で実現します。
check point 通風シミュレーション
風向きを設定し
風の入り方をシミュレーション
窓の位置や開き方も検証します。夜に過ごすことが多い寝室は、夜の風向データを中心に、入り方を考えることをおすすめします。
check point 敷地陽当り調査
陽当たりを地域・季節・時間帯別に調査
調査1
調査2
温度差のない空間
夏の日射熱は屋根と窓から侵入し、冬の室内の熱は窓ガラスと床から逃げていきます。計算だけで断熱性能を考えるのではなく、適材適所で最適化する。屋根の断熱性能を確保して、開口部の性能を上げる。床と基礎の両方を断熱することで、一年を通じて建物の内外の温度の移動を極力小さくする。それに加えて、室内全体の空気の動線を考えた間取りにすることでより温度差のない空間を目指します。
省エネ(環境と光熱費)
限られたエネルギーを大切に使う。光熱費をおさえることで家計を守る。この2つを同時に解決できる設計・施工を大切にしています。
高気密化と高断熱化は建物の耐久性と快適な空間を手に入れるだけでなく、消費エネルギーも削減します。小さなエネルギーで暮らすことは、環境を守り、住まい手の光熱費も少なくて済むのです。Oz worksの木の家は一般的な家庭の一次エネルギー消費量の70%以下になるように設計します。更に再生可能エネルギー(太陽光発電など)を加えた時に100%以上の削減を最低基準としています。
構造を表しにする
良質な国産材の杉、桧は完成してから時間とともに経年変化で美しくなります。日本の風土に合わない外国の木や集成材はなぜか古びてしまいます。杉や桧は住みながら、使いながら飴色に変化して完成した時よりもどんどん良くなります。もうひとつ木構造を見せることの意味はいつも住まい手自身が目視で建物の状況を確認できることです。雨の侵入、シロアリなどの被害も定期点検を待つ前に早期発見できます。どんな建物も手を加えず、メンテナンスせずには長く持ちません。造り手の私たちと一緒に、そこに住む人も住まいに愛着を持って見守り続けることができるようにと考えています。
新建材、ビニールクロスは使わない
有害な化学物質を含む新建材やビニールクロスは使いません。確かにシートタイプの床材は傷もつきにくく、また新建材は施工方法も簡単で誰でも施工できます。それでも10年も過ぎると製造元は既に違う商品を作っていて、部品も廃盤となり何か起きた時に更新出来ません。それよりも普段から身近にあるもの、昔から誰でも手に入るものを使うようにしています。無垢の木の床材、建具や家具も職人が造る。もちろん傷もつくし、部品も故障します。それでも無垢の木はすぐに直すことが出来るし、建具や家具は腕の良い職人がいれば直せます。新建材のように廃盤はありません。
取り替えるという考えではなく、手を加えることで長く使う。この考え方で使用する材料を決めています。
珪藻土
内装の壁には稚内地域で採掘される珪藻土を塗ります。人間の快適でいられる相対湿度は30%~60%の間にいる時です。出来る限りエアコンなどに頼らずにその中でいられるようにします。夏のジメジメした時は当然相対湿度60%を超えていきます。冬の乾燥する時期は暖房すればするほど相対湿度30%を下回ります。この稚内珪藻土は相対湿度30%~60%から外れた時にだけ調湿してくれます。湿度の高い時は吸ってくれて、乾燥する時はその蓄えた湿度を放出するのです。珪藻土は日本全域で採掘出来るものです。その中には飽和するまで湿度を吸ってしまうものが多数あります。冬の乾燥した時でも更に湿度を吸収してしまうのです。流行りだけで塗り壁を採用するのではなく、本来の意味を考えてから素材を決めてましょう。また珪藻土はビニールクロスのように静電気が発生しません。色の変化もほとんどありません。快適で汚れずに経年劣化も無いとても愛着のわく自然素材です。
漆喰
漆喰はアルカリ性の高い素材です。湿度の高い時期が一定期間ある環境ではどうしてもカビが発生します。そのカビの発生を漆喰のアルカリ性が防ぐのです。そしてOz worksの木の家で使う漆喰はスイスのアルプス山脈の石灰層から採れる強アルカリ性の漆喰です。酸性とアルカリ性の程度を表すpH(水素イオン指数)で考えるとpH9以下になるとカビが発生しやくなります。このスイス漆喰はpH11以上という他にない強アルカリ性の為、カビの発生をおさえて匂いの成分となる有機物も分解してしまいます。また珪藻土と同様に静電気を起こしません。排気ガスや空気中のチリも寄せつけない為、いつまでも白く美しい状態を保ってくれます。
Works
住まいづくりの一例をご紹介します。
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